ピッピと小さい人とあちら側
私は子どもの頃、「長くつ下のピッピ」という物語が大好きでした。
テレビでの放送がきっかけだったと思います。
そして、何度も何度も本を読み返しました。
(その他にも『大草原の小さな家』や『やかまし村の こどもたち』も!)
「ピッピ・ナガクツシタ」これが、日本版のピッピの名前です。
名前からして、子ども心を掴みますよね。そして、異国の地への憧れ(笑)
「そうだ!あの面白かったピッピを読んであげよう!」と思い立ち、
貸りに行ったのは、もうかれこれ半年前。
以来毎晩、読み続けています。
が、貸りてきた初日…。
がーん!
読んでいくうちに、ピッピの破天荒ぶりに
『◯▲◇§★※〜!」と思ってしまったのでした。
哀しい事に、すっかり私は「あちら側」の人になってしまったようです。
このはちゃめちゃぶりがピッピの良さだったのに!
娘はというと、目を輝かせていました。
そこには、娘の中では『有り得ない』世界が広がっているのでした。
この自分内のギャップと子どもへの影響について、
あかねのYくんママに話したところ、
「そういう『イタズラ』な話も必要」と教えてくれました。
「それがイケナイ事と認識しているから、楽しめているんだよ」と…。
なるほど!確かに!
私も娘も、ピッピによって擬似体験をしていたのかもしれません。
と思い始めた矢先、やけに静かにしているなぁと部屋を覗いてみたら、
椅子を集めて一人で『床に降りない遊び』をしていました(←どんな遊び
かは絵本をご覧下さい)
擬似体験ではなく、実体験をしていたのでした。
まったく〜(; ̄_  ̄)=3
あゝ、やっぱり私は「あちら側」の人間だぁ…(涙)
M
夕べ、寝る前の布団の中で、目を瞑りながら娘が
「トミーとアニカは、かわいくておりこうな、きょうだいです。」
と言い出しました。
これは、絵本版の出だしです。
そして、ところどころ言葉を抜かしたり、娘の造語はあったものの、
一冊語り切ったのでした。
満足気に「どうだった?」と言ったか言わないかのうちに、
寝息を立てて夢の国へ行ってしまいました。
半年間、毎晩読んだ甲斐があります(←読まされた私、エライ!)
というか、ここだけの話、睡眠学習ってあるかもしれませんよ(笑)
←「こんにちは、長くつ下のピッピ」A・リンドグレーン作/徳間書店
←子どもの頃、よく読んだ本です。今でも大事にとってあります。「長くつ下のピッピ」「ピッピ 船にのる」/岩波書店 確か、「ピッピ 南の島へ」というのも持っていたはずなのですが、見当たりませんでした。