モンテッソーリあかねこどものいえ 保護者ブログ

園公認の保護者ブログです。複数人による共同投稿で園での様子や家庭での普段の子供達の様子をお届けしています。

あかねこどものいえ:園舎

さいたま市の私設保育施設

モンテッソーリ あかねこどものいえ

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夏特版4 本心は如何に?

入園して、間もない頃から、『一番』にこだわるようになりました。
何をするにも、『○○ちゃん(←自分の名前)いっちば〜ん♪』と言うのです。
初めて聞いた時はビックリしました。
モンテ教育では、競争心は芽生えないと思っていたからです。


どうしたものかと思案してましたが、ふと気付いたのでした。
我が娘は、一人っ子。誰とも競争をした事がありませんでした。きっと何かのきっかけで、その言葉の魅力にかかってしまったのでしょう。
娘には『順番は関係ないんだよ。一生懸命なら良いんだよ』と言い続けましたが、一向に収まりませんでした。結局、年中になるまで言い続けたのでした。


そして、年少が半分過ぎたある日、娘が『今日、お弁当一番だったんだよ(食べ終わりの早さ)』と言ったのでした。
『一番』という言葉に聞き慣れてしまった私は、多分、大袈裟に喜んだに違いありません。その日以来、毎日『お弁当一番!』が続いたのでした。


年度末の面談で先生から園での生活面をうかがっていたところ『○○ちゃんは、まだお弁当を食べるのに時間がかかりますが、年中さんになれば…云々』とおっしゃったのでした。
私、もう卒倒するかと思いました(笑)。
確かに、一番は一番です。最後の一番!!


そうですよね。年少の娘が年長さんより早く食べ終わるわけないですよね。しかも、普段『いつまで食べてるの!』とヤキモキしているのですから。


そこで初めて、娘の気持ちが分ったのでした。『一番で食べ終えたい』という願望から発した『一番』だったのです。


そして、迂闊にも、私の喜ぶ姿を見せてしまったが故に、自分のその気持ちよりも「またママを喜ばせたい」に替えてさせてしまったのではないでしょうか。どんな気持ちで毎日「お弁当一番!」と言い続けたのか…。考えると切なくなります。更には、一番早く食べ終わる事が良い事だと、思い込ませてしまったのでは。


こんな事があってから、娘の言っている言葉の先を考えるようになりました。決して「探り」はしません。そしてその先が分かっても、だまっています。


それから、やたら滅多には『大袈裟』に喜んではいけない!これは子供にとても印象に残る行動だと思います。(←押し付けに繋がる)


確かに、モンテは子供を見守って導く教育なのですね。実感した出来事でした。

←これは私が子供の頃、大好きだった本です。最近、これを読みきかせています。
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