モンテッソーリあかねこどものいえ 保護者ブログ

園公認の保護者ブログです。複数人による共同投稿で園での様子や家庭での普段の子供達の様子をお届けしています。

あかねこどものいえ:園舎

さいたま市の私設保育施設

モンテッソーリ あかねこどものいえ

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学童期の学び モンテッソーリからのヒント

引き続き、学びについて。
の前に、前回前々回の補足です。

乳幼児期から学童期の変化、
ひとつ大事なことが抜けていました。

・抽象的な思考が広がり、深まる。
目の前に具体物がなくても、それまでの感覚的、具体的な体験と照らし合わせて、頭のなかで具体的な絵を思い描けるようになる。

これです。

前回の料理の疑問は、実際に料理したことがある人しか思い浮かびません。

生活の実体験があるからこそ、物の変化に気づいたり、それを「なんで?」と感じることができます。

この「なんで?」を追究するときも、できるだけ五感を使った具体的な体験で学べるようにしたいものです。

今はインターネットで何でも調べられる時代ですが、これは「自分の手や身体、五感を働かせて調べる」学びとはちょっと異なるのかな、と思います。

実際に、インターネットで調べて分かった気になったけど、いざそれを人に説明しようとしたらできない…ってこと、大人でもありませんか。


自分の五感を働かせて理解したことは、感覚を通して知性の深い部分に根をおろし、そのものがなくても具体的な絵を思い描けるようになります。こうなると、人にも自分の言葉で説明できるようになると思うのです。

大人が子どもの学びや調べ学習をサポートするときは、インターネットは最終手段にして、できるだけ五感を使う具体的な体験を通した学び方を伝えてもらいたいな、と思います。


ちなみに、学童期のお子さんの「なんで?」が少ない場合は、それまでの実体験が少ないからかもしれません。(もしくはそんなこと疑問に思う暇もなく、習い事などで忙しいか)

その場合は、五感を使った具体的体験をする、という基本に戻ればいいのかな、と思います。

また、学校の授業についていけない…という悩みが、もしかしたら小4あたりから出てくるかもしれません。特に算数。

この「分からない」というのも
「頭のなかで具体的な絵を描けない」状態なので、やはり具体物を通した学びが必要になってきます。
(ということが、学校にももっと深く理解してもらえて広まるといいな~と個人的には思ってます)

モンテッソーリの教具は、この
「五感を使って具体的な体験をして、それが抽象的な思考につながる」
という点で(も?)、ものすご~くよくできていて、一緒に使っている大人にも、ものすご~く分かりやすいです。

十進法ってこういうことか、4桁の割り算の筆算ってこういうことやってたのか、分数の計算ってこういう意味なのか、、、っていう学び直し。笑 

(っていうか、よく今まで何も疑問に思わず問題解いてたな…と我ながら感じます。受け身過ぎる)


なので、勉強が分からなくなって悩むことがもしあったら、数の教具をさわりに来がてら遊びに来て下さいね。と部外者が勝手なことを言ってみる。笑


…補足のつもりが、普通にひとつの記事になってしまった(^^;
でもそのくらい、大事だということです。

「五感を使った実体験、
それを通した抽象的な学び」

をキーワードに、大人の方もサポート方法を試行錯誤したいものです。
次回こそは、「問題解決型の学び」について。


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