蝶結びに見える、子どもの育つ道筋
日が空いてしまいましたが、バザーに一緒に行った私の友達から感想が寄せられましたのでお伝えします。
「買ったものを改めて家で見てみたら、、、
・お弁当袋の紐の色を左右で変えていたり(写真1枚目)
・エプロンは面ファスナーで簡単に留められるようになっていたり(中略)
ときめきポイントが満載で
バザーを通して、園や先生方やお母様方の温かい雰囲気を垣間見られた気がします♪」
この感想を読み、私もすごく嬉しくなっちゃいました。
ときめきポイントって、いいフレーズですね(でもあれ、どこかで聞いた気がする…笑)
あかねのお母様方や先生方、モンテッソーリ関係者のときめきポイントは
「子どもが自分でできるような工夫」
の一言に尽きると思うのですが、
その分かりやすい例がこの「蝶結びの紐の色を左右で変える」です。
これはモンテッソーリ教具の「着衣枠(写真2枚目)」からヒントを得たものです。
左右の色が違うことで、蝶結びの行程が目に見えてよく分かるんですね。実際にやってみると本当によく分かります。
前回の記事のお子さんも、自分で蝶結びができるようになったとのことで、私も読んでいてまたまた嬉しくなっちゃいました。
子どもが「自分でできる!」ことの喜びは、大人が何か買ってあげたり、代わりにしてあげたりして得られるものではありません。
子どもが「やりたい!」と強く思ったときに、自分の手や身体や頭を使って、自分で試行錯誤して成し遂げて、初めて得られるものです。
大人ができるのは、子どもが自分でできるようお手伝いするだけ。
そのお手伝いのひとつが、予め紐の色を変えておくという工夫です。
あかねは、このようなときめく工夫が至るところにちりばめられた素敵な園だな~
と少し離れた今も恋心(?笑)を寄せています。
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今回は、さらにちょっと踏み込んだお話を…
この「自分でできるまで頑張った」体験を通しての「自分でできた!」喜びは、何にも変えがたい、とても深いものです。
これが子どもの自信となり、今度は周りのお友だちを手伝ったり、小さなお子さんのお世話をするようになります。前回の記事のお子さんもまさにその典型的な姿です。
ご兄弟のいないお子さんも、あかねでは3~6歳の縦割りクラスで、自分より小さなお子さんも(もちろんお兄さんお姉さんも)いつも一緒にいますので、手伝える環境は常に整っています。
だから自分ができるようになると、自然にお手伝いしてくれるようになります。
このお手伝いを通して【人の役に立つ喜び】というさらに深いところの喜びを体験します。
そしてこの体験が積み重なると、社会性が育ちます。
「できるまで頑張った」「自分でできた!」という個人的な体験と、社会性の育ちは深く繋がっているんですね。
大人からすると、大きな集団の中にいれば自然に社会性が育つような気がしますが、
実際に子どもが育つ過程としては全く逆で
「個が育つ」→「社会性が育つ」
なんだなぁ、育ち合うってこういうことか~ というのを、あかねの4年間で強く実感させられました。
なので、もし、
(あかねのような小さな集団から、小学校の大きな集団に溶け込めるかな…)
とご心配されている方がいらっしゃいましたら
「大丈夫です」
とお伝えしたいです。
実際、卒園児さんたちは、本当にたくましく、小学校生活を楽しんでいるようです。
(このあたりは卒園児さんのお母様方から詳しく聞きたいですね、笑)
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ちなみに私が蝶結びできるようになったのは小学2年生のときです。遅っ
そして未だに、縦結びになりがちです。あれ???
手を使う旬の時期、社会性が育つ旬の時期をしっかり逃さずとらえているあかねの子どもたちを見て、いつも(いいなぁ~私もこんな園に通いたかったなぁ~)と思っていたのはここだけの話でお願いします、笑。
追記
ここで書ききれない、載せきれないことを個人ブログで書き始めました(結局…笑)。もし興味がありましたら、ご一読下さい。http://montessorilover.hatenadiary.jp
既にお気づきの方もいるかと思いますが語彙力、文才がないためかなりの長文になる傾向があり、しかも機能を使いこなせないアナログ人間のため写真もイラストもない超・不親切なブログです、ということを予めお伝えしておきます。くぅっ
K